子供が何かに失敗したり、うまくいかなかったりすると、泣いたり怒ったり、がっかりしたりして、その姿がかわいそうに思えます。そんな姿を見たくない気持ちから、ついつい、子供の失敗を避けようとしてしまうことがあります。
また、子供の失敗が、親である自分の失敗のように思えることもあります。
「私がちゃんと教えられてなかったからかもしれない」
「ちゃんと躾けられてなかったからかもしれない」
そんなふうに思うのが辛くて、子供の失敗を許せなくなってしまうこともあるかもしれません。
失敗にはネガティブな印象があります。
でも、”失敗は成功のもと”というように、失敗には重要な学びが詰まっていることも事実です。
親自身が、失敗に向き合う大切さを理解し、失敗をポジティブに捉えることで、子供にもそのことを教えることができます。
今回のテーマは、子育ての失敗に寛容でいるための考え方についてです。
失敗=成長のチャンス
失敗からは、得るものがたくさんあります。失敗があるからこそ、得られるものがあります。
「失敗を経て何かを得る」
その過程こそが、成長です。
しかし、失敗は、人をがっかりさせたり、自信をなくさせたりします。
失敗に対して、ポジティブな印象を持っている人は少ないでしょう。
親は、子どもに失敗してほしくありません。
その理由は、「子どもが傷つく姿を見たくない」「子どもを守りたい」という本能的なものだったり、子育てへの自信のなさから、「自分の子育てスキルの低さを直視したくない」という自己防衛の気持ちだったりします。
それでも、「子どもにとって、失敗は成長にかかせないものだ」ということを、理解しておくことが大切です。
親は、子どものために、失敗を恐れずに、挑戦することができるような環境を整えることが大切です。
親が、子どもに、
「失敗してもいいんだよ。その体験の中から何かを学んで、成長していくんだよ」
と、伝えていくことで、失敗を自分の糧にすることを教えることができます。
重要なのは”完璧”ではなく”進歩”
いつの間にか完璧主義になってしまっていませんか?
子育てに対する社会からのプレッシャーを感じると、
「親としてちゃんとしなきゃ」
と思うと同時に、
「子供にちゃんとさせなきゃ」
と思ってしまうことがあります。
「ちゃんとしなきゃ」と追い込まれている親は、ついつい子供に完璧をもとめてしまいます。
完璧を求めるあまり、子供の失敗を受け入れられず、許せなくなることがあります。
でも、そもそも子供は完璧な存在ではありません。今まさに成長している最中の存在です。
だから、子供が完璧でないのは普通のことです。
子供は完璧ではありませんが、進歩していく存在です。
この世の中にあるものを、ぐんぐん吸収して、どんどん成長する存在です。
のびのびと進歩できる環境を、子どもに与えてあげましょう。
そのために、子どもの進歩に目を向けましょう。
進歩したことを見つけたら、それを褒めてあげましょう。
子どもは自信を持ち、さらに成長することができます。
失敗は、プロセスの一部
私たちは、失敗に直面すると、
「この失敗が”結果”だ」
と思ってしまうことがあります。
失敗している今を「結果だ」と捉えるのはやめて、「成功までのプロセスの一部だ」と捉えてみましょう。
何もかも、最初から上手くできる人なんていません。
子供も同じです。
たくさん失敗しても、すべてがうまくいった後だと、「あんなこともあったなー」と、単なるエピソードや思い出にしてしまえることがあります。
しかし、その時々で起きる失敗を受け入れられず、許せないままだと、なかなか思い出にはできません。
子供の失敗エピソードが、将来「そんなこともあったよね」と、思い出として語れるように、今この瞬間の失敗も「こんなこともあるさ!」と、長いプロセスの一部として扱ってみましょう。
親自身の失敗も同じ
ここまで、子どもの失敗についてお話してきましたが、実は、親が自分自身の失敗をどうとらえているかも、とても重要です。
子供の失敗を許せない場合、親自身が自分を許せていないことが、たくさんあります。
- 子どもをちゃんとしつけられない私
- 子育てのスキルが低い私
- ちゃんとできない親の私
自分自身をこんなふうに感じていると、精神的に不安定になってしまい、子どもの失敗を受け入れることも難しくなりがちです。
「子供の失敗は、成長や進歩やプロセスの一部だ」と捉えるように、自分自身の失敗も、「長い人生における成長や進歩やプロセスの一部だ」と考えてみましょう。
自分自身を許し、受け入れることで、心の余裕が生まれ、子供の失敗にも寛容になれます。

さいごに
失敗は誰にとっても、成長であり、進歩であり、プロセスの一部です。この考え方を身につけることで、子育ても、親である自分自身の人生も、より良いものにしていけます。
ぜひお試しくださいね。

