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親が知っておくべき”発達段階ごとの自己肯定感”|幼児期・小学生・思春期

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目次

自己肯定感とは?

自己肯定感とは、

自分自身にポジティブな評価を持つこと
自分自身を受け入れ、自信を持ち、自分自身の能力や価値を認めることができる心理状態

のことを指します。

自己肯定感は、人間の発達において重要な役割を果たし、自分自身や他者との関わりに影響を与えます。

自己肯定感は、いつからでも高めることができますが、子供の時期が特に重要です。それは、子供の頃に育んだ自己肯定感が、その後の人生に大きな影響を与えるからです。

自己肯定感が高い人の特徴

自己肯定感が高い人は、自分自身をポジティブに捉えることができ、自分自身で、自分の感情や行動を受け止めることができます。

以下に、一般的な傾向を挙げます。

  • 自分自身に対してポジティブな態度でいることができ、自分を愛せる傾向がある。
  • 肯定的な思考ができ、自信を持って成功を追求できる。
  • 自分の能力や特性をよりよく活かすことができる。
  • 失敗しても自分を責めることなく、新しいことにチャレンジできる。
  • 社交的で、他者との良好な関係を築くことができ、コミュニケーション能力が高い傾向がある。
  • ストレスに強く、回復力が高い傾向がある。

自己肯定感が低い人の特徴

一方、自己肯定感の低い人は、自分自身をネガティブに評価しがちで、自分自身を受け入れることが難しくなります。

以下に、一般的な傾向を挙げます。

  • 自分自身をネガティブに捉えがちで、自分を愛せない傾向がある。
  • 自己批判的で、自分の能力や価値を過小評価し、自信を持って行動するのが難しい。
  • 自分の限界を早くに決めて、諦めてしまいがち。
  • 失敗や挫折に対して打ちひしがれてしまうことがある。
  • 孤立しやすく、他者との関係がうまく築けない傾向がある。
  • ストレスに弱く、回復力や低い傾向がある。

発達段階ごとの自己肯定感

幼児期

幼児期は、自己肯定感を育むために最も大切な時期です。この時期に育まれた自己肯定感は、その後の人生における自己評価に大きな影響を与えます。

子育ての基本は愛情とコミュニケーションですが、特に幼児期の子供は、親や周囲の大人が与える愛情や支援によって、安心して自己表現や達成体験を積み重ね、自己肯定感の基礎を作っていきます。

幼児期は、自分の存在に関する自己肯定感を育むイメージ

幼児期の子供に対しては、積極的に愛情を示すようにしましょう。愛情を示すには、コミュニケーションやスキンシップが重要です。

また、子供に対して、積極的に関心を示すことも大切です。この時期の子供は、親の関心によって、自己肯定感を高めていきます。子供が興味を示すことを、親も一緒に楽しんで、関心を示しましょう。

小学生

小学生になると、自分と他人を比較することが増えます。

この時期の子供は、自分の能力や才能、人間関係での地位や人気など、他人と比較して、自分がどこにいるのかを知りたいと思うようになるため、他人と自分を比較して、自己肯定感が揺らぎやすくなる傾向があります。

親は、子供が興味を持ったことに取り組めるよう支援しましょう。成功や失敗の経験をするための機会を与えることが大切です。

また、そのサポートも忘れてはいけません。成功に対しては、肯定的なフィードバックを行い、失敗や挫折に対しても、感情を受け止めたり、失敗の原因や対策を一緒に考えるなど、再び挑戦するための勇気を持てるように支えましょう。

このような体験を通して、子供は自己肯定感を高め、自分の能力に自信を持つことができるようになります。

小学生の時期は、自分の能力に関して自己肯定感を育むイメージ

思春期

一方、自己肯定感を高めるために最も重要な時期は思春期です。

思春期の時期

ここでの思春期の時期は、10歳頃から19歳くらいまでを指しています。
ただ、思春期の時期については諸説あり、また個人差もあるため、一概には言えません。
大きな範囲だと10歳前後から20代初めくらいまでです。

思春期には、自己肯定感が不安定になることがあります。これは、発達段階において、自分を認識するため他者との比較するプロセスが、小学生の頃よりもさらに進むためです。

思春期は、自分自身を確立しようとする時期で、自分と他者との違いを強く意識するようになります。他者との違いを意識する中で、自分の特徴や価値観、目標などを探り、自己理解を深めていくのです。

思春期は、他者との関わりにおける自己肯定感を高めるイメージ

他者との違いを意識する過程において子供は、苦悩や葛藤を経験することになりますが、これは自分を理解し、自己肯定感を高めていくために必要なプロセスです。親や周りの大人がそのことを理解し、適切なサポートをすることが大切です。

例えば、子供が話すことをよく聞いたり、子供ががんばっていることや成し遂げたことに肯定的なコメントをしたり、失敗しても責めることなく励ましたりなどのサポートが考えられます。あるいは、ただ見守ることが効果的なこともあるかもしれません。

いつからでも自己肯定感は高められる

確かに、上記にご紹介した時期は、自己肯定感を育み高めるために大変重要です。ですが、自己肯定感は一生涯にわたって発達し、維持されるものなので、どの時期においても自己肯定感を高めることができます

「今まで、子供の自己肯定感なんて、気にしたことなかった!」という方は、自己肯定感を高めるのに、どの時期にも共通して大切なことをご紹介しますので、今日から子供の自己肯定感を高めるために、子供との関わりを見直してみていただければと思います。

自己肯定感を高めるのに大切なこと

言葉の使い方→肯定的な言い方にする

子供に対して否定的な言葉を使うことは、自己肯定感を低下させる可能性があります。できるだけ、ポジティブな言い方肯定的な言い方にして伝えてみてください

以下に、言葉の例をあげます。参考になさってください。

  • 上手だね!
  • よくがんばったね!
  • がんばっているね!
  • それはいい考えだね!
  • ありがとう! お手伝いしてくれてうれしい!
  • あなたと一緒にいると楽しいな
  • 勇気があるね!
  • とても賢い決断だったね

成長に応じた挑戦をさせる

子供の自己肯定感を高めるためには、適切な挑戦の機会を与えることが大切です。子供の成長や興味に合わせて、適切なレベルで初め、徐々に難易度を高くすることで、自信をつけることができます。

課題がその子のレベルに合っていない場合、挑戦することが、かえって自己肯定感を低下させることもあるので、親は、一般的な発達段階に合わせた挑戦をさせるのではなく、子供個人に合わせた挑戦を与えることが望ましいです。

間違いや失敗を許し、一緒に改善策を考える

子供が失敗したり、間違ったりした場合でも、親は、それを否定することなく、失敗や間違いを許し、受け入れることが大切です。

否定の言葉によって、失敗や間違いを正そうとすると、子供は失敗や間違いを恐れて、さまざまなことに挑戦することができなくなってしまいます。親が失敗や間違いを許容することで、子供は安心して挑戦することができ、自己肯定感を高めていくことができます。

失敗や間違いがあった場合でも、

「今回はうまくいかなかったね。次はうまくいくようにがんばろうね!」
「うまくいかないこともあるね。どうしたらうまくできるか、一緒に考えてみようか」

などの声かけを行い、子供が自分で解決できるように導くことが望ましいです。

意見を尊重する

自己肯定感を高めるためには、子供の意見を尊重することも大切です。

子供の意見を大切に扱うことで、子供は、安心して自分の考えを表現できるようになり、考えを言葉にすることも上達していきます。

子供の意見を尊重したいけれど、今回はちょっと…と言う場合でも、「すごくいい考えだけど、今回は別の方法にしてみない?」など、子供のことを大切にしていることが伝わるような言葉を使って伝えてみましょう。

たくさん愛情を示す

子育ての基本は、愛情に満ちたコミュニケーションです

親が子供に対してたくさんの愛情を示すことは、子供が、自分自身で自分を愛し、受け入れられるよう促すことに繋がるので、いつの時期にも大切です。

自分を大切にすることは、生涯をより良いものにするために、とても重要です。親は、より良い人生のためのしっかりとした土台となるよう、子供に関心を示し「あなたを大切に思っているんだ」という思いを込めて接することが、愛情を伝えることに繋がります。

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「子供の自己肯定感を高めることができなかった!」と後から気付いた場合

子育てにおいて、後から

  • 「幼児期に、自己肯定感を育むために必要なことができていなかった」
  • 「今まで、自己肯定感を下げるようなことばかりしていた」

と気がついた場合、自己肯定感を高めることはできるのでしょうか。

もちろん、一度下がってしまった自己肯定感を高めることは、簡単なことではありません。時間もかかるかもしれません。

でも、子供のために、親が自分の振る舞いや言動を改め、子供との関わりを見直すことで、いつからでも子供の自己肯定感を高めていくことは可能です。もし気がついたのなら、親としての言動・振る舞いを見直すことを、強く決意することが大切です。

どのように見直していけばいいかを、以下に挙げていきます。

価値観の見直し

子供との関わりを見直すには、自分の価値観を見直す必要があります

  • 自分がどんなことで怒ってしまうのか?
  • 子供のどんな言動・振る舞いに不安を感じるのか?
  • (ある行為について)どうして子供にそうしてほしいと思っているのか?

などについて、「それがどういう価値観に基づくものなのか?」と考えてみましょう。そうすることで、自分の中にある不安や思い込みに気が付くことができるかもしれません。

人は、不安や思い込みによって、ネガティブな感情に引っ張られることがよくあります。しかし、冷静に自分の価値観を見直すことで、

  • 今まで怒っていたけど、怒る必要がなかった
  • 子供がこうなってしまうのではないかと不安に思っていたけど、自分が不安なだけだった
  • 子供にこうしてほしいと思っていたけど、そうしなければならないと思い込んでいた

など、気付くことがあります。気付くことで、今までの子供への接し方について、根本的に見直し、言動や振る舞いを変えていくことができます。

コミュニケーションの見直し

子供とのコミュニケーションの取り方を見直してみましょう。

子供の話をよく聞くようにすることが大切です。子供の話の途中で、自分の考えを言ってしまったり、否定の言葉を言ってしまうのではなく、まずは聞き役に徹することを心がけてみましょう。自分の意見を否定されることに慣れ、諦めてしまった子供が、自分の意見を言ってくれるようになるまでは時間がかかるかもしれませんが、根気強く、聞く姿勢を持つようにしましょう。

また、子供に言葉をかけるときには、否定的な言葉を控え、肯定的な言葉を使うようにするのが望ましいです。

子供のダメなことろを探すのではなく、いいところを探すように心がけてみましょう。ほんの少しでも「いいな」と思うところを、自分なりの言葉で誉めてみましょう

家庭を安心できる場にする

生きているといろんなことがあります。いいことも悪いこともあり、「今日は全然ダメだった」と思って家に帰ってくることもあるでしょう。

それは子供も同じです。嫌なことがあって、しょんぼりして家に帰ってくることがあります。

そんなとき、家が安心できる場でなかったらどうでしょう? 全然心を癒すことができず、次にまた立ち向かっていくための気力を養うことができません。

私は、家が安全基地でることが望ましいと思っていますどんなに疲れていても、どんなに落ち込んでいても、帰れば休める。「早く帰りたい」と思える場所があることは、子供にとても大切なことだろうと思うのです

家や親との関係が、そのような安全基地になるように、親がまず、自分を変えていくことが大切です

子供の自己肯定感を高めるには、親自身の自己肯定感を高めることも大切

ここまで、子供の自己肯定感を高めるために大切なことをお話してきましたが、実は、もう一つ大切なことがあります。それが、親自身が自分の自己肯定感を高めることです。

親の自己肯定感が低いと、親自身の自己評価が不安定なため、精神的にも不安定になってしまいます。不安なことがあると、そのことに集中しまいがちになり、子供に対しての注意が不十分になり、適切な対応ができなくなることがあります。

また、自己肯定感が低い人は、いろいろなことを自分のせいだと、必要以上に責任を感じてしまうことがあります。親がそのように自分の責任を過度に感じていると、子供に対しても、必要以上に責任を感じさせる言動をとってしまうことがあります。このことで、子供の自己肯定感も低下させてしまう可能性があります。

このようなことにならないためにも、親自身が自己肯定感を高めることが大切なのです。

親自身が、自分を愛し、自分を受け入れる人になること。自分を信じ、可能性を信じる人になること。このことによって、子供も、自分を愛し、受け入れることがどういうことなのか、自分を信じ、可能性を信じることがどう言うことなのかを、親の姿から学ぶことができます。

子供の自己肯定感を高めるためにも、ぜひ、親である自分の自己肯定感も高めていただきたいと思います。

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この記事を書いた人

経験年数18年の作業療法士。3人の母親。親としての自分や自分の子育てに自信が持てず、悩みを抱えていたが、自分に向き合うことで、自分らしく子育てできるようになる。今は、自分らしい子育てのために、親が自分自身と向き合うことの大切さを伝えるために、情報発信中。

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